牛首袖の特徴

牛首袖の特徴!牛首紬の染めの技法を紹介

牛首紬とは、石川県白山市白峰で生産されている紬の一種です。
牛首紬の名前の由来は、明治の初めまで白峰が守護神「牛頭天王」に由来して、牛首村といわれていたことが起源となっています。

 

牛首袖の特徴

 

牛首紬の特徴

 

二匹の蚕が共同で繭を作り上げたものを玉繭といいますが、牛首紬はこの玉繭から作られています。
玉繭はくず繭といわれてある一定の割合で繭の中に存在するものですが、二匹の蚕よりできているのでその糸は中で複雑に絡み合っており、奇麗な糸が作れないことから捨ててしまうものでした。

 

牛首紬では、この玉繭から糸を紡ぎだすことのできる職人がその絡み合った玉繭から糸を引いて作られます。
その絡み合った部分が牛首紬の特徴となっています。

 

牛首紬を作り出す工程として最も重要であるのは、糸を紡ぎだす工程になります。玉糸を作り出す工程二本の糸が複雑に絡み合っているため、熟練した職人の伝統技術により紡ぎだされています。糸づくりは職人の長年のカンと経験によるものであります。この難しい玉糸によって紡ぎだされた糸は弾力性や伸縮性に優れており、牛首紬の風合いとして特徴となっています。

 

その後の糸づくりの工程も、糸にとっての理想的な状態を目指して行われます。
これらの糸づくりの作業が、牛首紬の体になじむ着やすさや通気性の良さ、しわになりにくいなどの優れた特徴を生み出す原点となっています。

 

牛首袖の特徴

 

 

牛首紬の染めの技法

 

牛首村で行われている染色方法には、先染めと後染めがあります。

 

先染めの一つは藍染めになります。牛首村の藍染めは、奈良平安時代の古代染色法である「正藍冷染」と酷似しているといわれています。
伝統を感じさせる染色方法です。牛首紬の代表的な柄である「カツオ柄」などの、様々な縞模様が出来上がります。もう一つは、くろゆり染めです。
この染色方法は、海抜800mの地域で育成したクロユリの花9000枚から色素を抽出し、各種の媒染剤によって、ピンク、グレー、黄色、緑を発色させるものとなっています。

 

後染めとは、白生地として織り上げた生地に染色を施したものの総称をいいます。訪問着や小紋、袋帯などに幅広い柄行に染められます。
加賀友禅も後染め技法のひとつとなっています。
大島紬や結城紬などの各地の紬の着物は、先染めの着物がほとんどとなっています。

 

 

牛首袖の特徴のまとめ

牛首紬の特徴についてまとめていきました。
本来ではくず繭として捨てていた繭を職人さんの経験とカンで独特の風合いのある着物へと仕上げているということが分かりました。

 

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